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2008年10月 アーカイブ

2008年10月 8日

非常識なラスト。

このごろ、走っている。
朝起きて、2日酔いでなければ、7時前に3〜5kmをゆっくり走る。コースは、近くを流れる川沿いの公園だ。スタートしてすぐに橋を渡り、ふたつ先の橋を渡り返して戻ってくる。これで約2.5km。2周すれば5kmなので、いまの自分にはちょうどいい距離だ。
気がつけば、たくさんの人が走っている。歩いている人もいる。犬を散歩させる人。スポーツウェアの人。パジャマのようなジャージ姿の人。いろいろいるが、どの人も朝のいい空気を吸いにやって来るような風情である。その間を縫うように、通勤に行くのだろう自転車が疾走していく。ちょっと注意が必要だが、それはそれで都会のジョギングらしい光景かもしれない。
半年ほど前に1kmを走った。それがそもそもの始まりなのだが、その時はしんどかった。たかだか1kmとなめてスタートしたのだが、最後の100mは「泳いで」いたと思う。足腰に来ることはなかったが、息が続かない。
しかし、ヘンなことにも気がついた。3kmを走っても最後の100mが来ると、息が上がる。5kmでもそうなのだ。距離を伸ばしていけばきつくなるのは当然だろう。それはわかる。そこで、1kmを走ってみた。すると、やはり最後の50mで自分の息が聞こえはじめるのだ。ゼーゼー。
公園のコースを2周する、と決めて走りだすと、1周目の最後はまだゴールではないので、バテることはない。オアズケ。そこにご飯があっても食べてはいけないのだ。だからそこはゴールでもないし、まだ食べ物にも見えない。しかし、1周で今日はやめよう、ラストだと思い始めると、途端に喘ぎ泳ぎが始まる。
諦めなのか。安堵なのか。解放なのか。緊張が切れるのか。
マラソンのゴール前で、一流選手がバタバタになることがあるが、心理的には同じようなことなのか。
18番ホール、残り30センチのパット。緊張は、保てているだろうか。

170ヤード、何番で打ちますか。


photo84.jpg

ジョギングコースの春風景。いまはもう桜の葉も色づき、次第に散り始めている。12月になると、真っ赤になった葉を木枯らしが追いかけ回す。

2008年10月29日

非常識な傾斜。

那須ゴルフ倶楽部へ行った。
前夜からロッジに泊まると、朝5時ぐらいに目が覚めた。まだ薄暗い中、温泉へ行く。すでに元気なおじさんたちが露天に浸かっていた。もう活気づいている。日本のゴルフ場はいいな。素直に頷いてしまう。
風呂を出て、コースへ降りる。まだ、1、2週間早い、と一緒にプレーしたメンバーは言うが、素晴らしい景色である。彼方に見える樹々は赤、黄、と鮮やかに色づいている。下界と違って空気が清冽としている。いくら吸い込んでも重くない。
「こんなところで、ゴルフやって、いいんですか」
深呼吸をしながら、正直、そんな気持ちになった。何度訪れても、朝の那須ゴルフ倶楽部(以下、那須)は神秘的な魅力がある。
しかしラウンドが始まれば、違う神秘が待っている。見た目の美しさとは裏腹に、那須のグリーンは難しい。素晴らしく仕上がったグリーンコンディションに、自然のトラップが張り巡らされている。かんたんに説明すると。
那須は、コース自体が、海抜850m〜1000mにある。そのフェアウェイからひときわ高く見える茶臼岳。グリーンはそこを背に速い。それが「絶対斜面」だ。グリーンが昇っているように見えても、茶臼から見れば下りの斜面に入っていることがある。この下り斜面が見えづらい。錯覚なのだ。昇っているように見えて、とてつもなく速い、止まらない。
この錯覚は、何度キャディに聞いても治らない。聞けば聞くほどわからなくなる。さらにキャディの言うことを考え始めると、疑心暗鬼。頭がおかしくなってくる。
得られた結論は、考えないこと。慣れるのを待つしかない。
例えば9番ホールパー4は、ティグランドからグリーンに向かって茶臼岳を左前方に見る。ピンは、その日センターやや左。グリーンは左奥から右手前に向かって速いのだから、左、奥に外すと、まず寄らない。しかし、グリーンは平らに見える。「絶対傾斜」を知らなければ、どこに外しても差し支えないように見える。それが、自然の罠なのだ。
さて、なんパットで上がったか。書く必要もないだろう。ただ、綺麗なものほど、取り扱いには細心の注意が必要だ、ということだ。

183ヤード、パー3、何番で打ちますか。


photo85.jpg

18番ホールのピンフラッグ。右に見えるのが茶臼岳。グリーンの傾斜は二の次。まず茶臼岳の位置を確認する。


photo86.jpg

14番ホールティグランドからグリーン方向を見る。せせらぎの流れるパー4は、次の15番と合わせて、井上誠一の傑作だろう。素晴らしいの一言。

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EGG

人生歴50数年、ゴルフ歴20数年。野球少年からバスケットボール、そして草野球に燃えるも、結局はゴルフに執心する、ある意味典型的日本人。
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