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2008年4月 アーカイブ

2008年4月28日

非常識なレッスン。

人は、スポーツに、向き不向きを持つ。生まれつきの、好き嫌いといってもいいかもしれないが。
球技が好きな人がいる。どちらかというと私はそのタイプで、子供の頃からボールを持たせておけば、何かをして遊んでいた記憶がある。バスケットボールに興味を持ったのも、できそう、という直感があったからだと思う。そして、その延長線上に野球があり、ゴルフがあった。
でも、一方で、からきしダメなスポーツもある。スピード系である。スピードを体感するスポーツはどうもうまくいかない。スキーはダメを承知でやってはみたが、速度が出ると腰が引ける。何度やってもボーゲン止まりでは、熱中するまでもいかなかった。私のよく知る人は、私を一言「恐がり」と呼ぶが、、、。
もちろん、スキーもゴルフも、なんでも上手にこなす人はいる。反対に、スポーツは見ることにも興味がないし、身体を動かすことが苦痛だという人もいる。運動神経、反射神経など、持って生まれたものが、人にはあるのだから仕方がない。そして、不向きなものはどうしても嫌いになることが多く、そうなれば、当然やらなくなる。
しかし、忘れていけないのは、向き不向きは、前提であって、結論ではないということだ。そう考えないと世の中が、いきなり狭く、味気ないものになる。少し出来ないとすぐさまシャッターを下ろしてしまい、「自分は、○○に向いていない」と断念即断する人は、意外と多い。
そこへいくと、下手の横好きは、わるくない。というより私は、その言葉に人の頑張りを感じる。中年でバンドをはじめた人、毎週のようにゴルフ場のレンジで汗をかいている人、そんな熟年の話を聞くと、大いに歓迎したくなる。他人にヘタといわれようが、諦めない。好きなこととヘタクソとは次元が違うのだから、気にすることはない。そう割り切ることはたいへんだろうけれど、大切なことでもある。プロと較べれば、アマはみんな下手の横好き。どんなレベルでも諦めたときに、その人の音楽も、スポーツも終わるのだと思う。
(そういう意味で私のスキーは、終わったのかもしれない。始まりもしなかったが)
この間、雑誌を読んでいたら、あるレッスンプロがゴルフスクールで、教えている生徒に向かって「キミ、ゴルフ、向いてないんじゃない?」といってしまったらしい。まさに、それいっちゃ、おしまいよ、である。
想像するに、いわれた生徒は、プロからのアドバイスを「自分のスイングにする」ことができなかったのだろう。それを見ていたプロが歯がゆくなって、つい本音を滑らせた、のか。教えられている生徒は、確かにゴルフに向いていなかったのかもしれない。でも、正直に禁句を口にしてしまったプロは、どうだろう。ゴルフ以前に、教えるという才能にまったく不向きな人だったのではあるまいか。
「えっ、いいショットが出ない?それなら、とりあえずアイアンをeggに変えてみたら?」ぐらい、気のきいたことがいえなかったものか。

140ヤード、何番で打ちますか。


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18番で気づく。今日の私は、ゴルフに向いていなかったな、と。それにしても「勉強に、夫婦に、仕事に向いていない」などのいいわけが、日本中に氾濫し、そういう傾向は、着々と進んでいる。


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「先生、ボクはどうも、宿題には不向きの血筋にあるようです。家で机に向かうと先祖の霊が目の前に現れて、やっちゃだめだ!いますぐ、やめなさい!と、それはしつこいんですが、どうしましょう?」そういわれても先生は、大仏のように黙るしかない、、、。

2008年4月21日

非常識な部長。

「だいたいこのごろ、女性が少なくなったよ。そのぶん、女が多くなったと思わないか?」
「いきなりきましたね、部長」
「女性は、歩きタバコしないだろ。するのは、女。タバコを吸うなとはいわないよ。でも、かっこよく吸ってほしいんだよ。昔のフランス映画なんか観ると、キマってるだろ。ま、あれも女っていう感じだけどさ。品とか色気がまったく違うよな。雰囲気なしに吸ってたら、ただの親父だろ、オヤジ。タバコは装飾品だってこと、忘れてるよな」
「一方的すぎるような、気もしますが」
「それと、食事。このごろの女、よく食べるよな。見ていて気持ちいいの通り越して、気持ち悪いくらい食べるよな。よく、しゃべるし。誰がいても気にならない、気にしない。男の方がひっそりしているからな」
「男が、だらしないだけじゃないんすか?」
「食べ方とかも、なんとかしてほしいぜ。女性なんだからさ。というと、行儀悪いに男も女もないでしょ、そんなこと言うのはおかしいわ。すべて、その人の問題でしょ、なんて逆に攻撃される。逆ギレだよな。世の中には、男と女がいてさ、それがそれぞれ味、出し合ってるからいいんじゃないの。そういう原則論、通用しないものね。ああ、いやだ」
「けれど、部長、女の人、好きですよね」
「、、、、服装もとんでもないし、タトゥ入れるの、当たり前だし。どこでも、携帯かけるし。で、もって、この人、チカンです、なんて悲鳴あげたりするんだろ。男も男だけれど、女はもっとひどいことになってると俺は思うな。だいたいこのごろさ....」
「それにしても、どうしたんだよ、今日の部長」
「どうも昨日のゴルフで、女の人に飛距離で、負け続けたらしいんだ」
「そんなことで?オトナげないねぇ」
「でもさ、同じ番手でアイアンの飛距離、ことごとく差をつけられたら、頭にも来ますって。あるホールでは、同じ位置から部長が5番なのに、その女性6番だったらしいよ」
「で、部長は、のらず、その女の人は、のせたりして」
「そこまでくわしくは知らないよ。かわいそうに...」
「....egg、か」
「えっ、なに?」
「女性用、けっこう出回ってるんだ....」

(部長の暴言、成り代わりましてegg man陳謝!)

100ヤード、何番で打ちますか。


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ゴルフ場のトイレで見つけたプレート。ゴルフというと、ルールとマナーでがんじがらめ、という感じはあるが。これだけ守ればゴルフはできる。


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シロセキレイ。10分ほど前、柵に激突して気を失っていた。死んだかも、と思って見ていたら、脳震盪が回復したらしい。小さな野生の力は、大きかった。私のゴルフは、回復不能か。

2008年4月14日

非常識な震え。(つづき)

(承前)
私の番が、来た。
関東倶楽部対抗のスタートホールである。
周りはよく見えているので、人の顔がよくわかる。ティグラウンドから、あ、あの人が来ているな、と確認もできる。
しかし、手の震えが止まらない。
ボールがピタッと乗らず、落ちそうになる。でも、なんとかティに乗せることができた。と、次の瞬間、早くこの仕事を終えたくなってきた。ここに長くいたくない。そう思うとカラダの動きは、必要以上に速くなる。
速く小さくなったスイングは、中途半端になり、打たれたボールは引っかかり左の林へ消えていった。
結局、スタートホールはボギーだった。ボギーですんだといった方が正確かもしれない。ま、こんなものか。どこかで自分に期待していた自分が、そのとき、ふっと消えた。それがよかったのか、次のホールのティグランドでは、少し落ち着きを取り戻すことができた。その後、いろいろあったものの、午前中を39で上がり、迷惑もかけずに(貢献もしなかったが)大会を終わることができた。しかし「震え」は、弱さの象徴として自分の心のどこかに、残尿感のように居座っていた。
そんなことを思い出したのは、この間、あるテレビ番組で将棋棋士Hさんの特集をやっていたからだ。Hさんといえば、将棋界のタイトル七つすべてを同時に手にするという偉業を成し遂げた人である。
その人の手が、対局の終盤、この一手で勝ちが決まるという時、異常に震え始めたのである。何かの記事で天才Hが震えることは知っていたが、駒が持っていられないほどとは思わなかった。プロに入って1000勝以上、日本の将棋史を塗り替えている稀代の天才の手が、ぶるぶると震えていた。
あの時、ティグランドでなぜ手が震えたのか、私にはいまもわからない。緊張していた、といえばそれまでだが、脳からの命令を忠実に受け止めなくてはならない手が、反逆を起こしたのか。
しかし、天才棋士Hさんの手が非常識に震える映像を見て、少しだけ、ホッとした。(あっ、同じだ、という直感的な慰めもあったが)能力とかレベルとは別のところで手の震えが存在したのなら、それは仮に私がかなりなレベルのゴルファーでも制御不可能なことなのか、と思えたからだ。
人のカラダ、こころというものは、まさしく非常識にできている。思ったように動かないし、思ってもしないのに動き出す。それも肝心なときに。
ゴルフスイングもまったく同じである。雑誌の「ドライバー、こう打てば問題なし!」をいくら見ても、その通りカラダは、動かない。思ったようにできないから練習に励み、ゴルファーはボールを打ち続ける。動かないばかりか、勝手に動き出す人の非常識な機能をできる限り抑え込まなければならないのだから、たいへんである。
私の手の震えは(かなり)なくなった。それがどうも、アイアンをeggに変えてからという気もするのだが、考えすぎだろうか。

180ヤード、何番で打ちますか。


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サザンクロスカントリークラブへ行った。春霞の海の向こうにかすかに大島が見えていた。温暖で、すばらしい立地。ゴルファーみんなが、いつの間にか、にこやかになってしまうようなコースであった。


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こちらは、千葉のホームコース。バンカーに散った桜の花びらが美しい。見ているうちに、できればこのバンカーにボールだけは、打ち込まないでほしい、と非常識な気分になった。

2008年4月 7日

非常識な震え。

手が震えている。
ボールをティに置こうとするのだが、うまく乗らない。緊張はしているが、固まっている感覚はない。静まりかえったティグラウンドにいる、意外と冷静な自分が見えている。
でも、手の震えが止まらない。
関東倶楽部対抗のスタートホールだった。数年前、出場選手に推薦され、競技に参加した。倶楽部対抗は、県下の倶楽部を2ブロックに分けて行われるのだが、出場選手は6名。そのトータルスコアで順位を決める大会である。上位3位までの(予選出場倶楽部数によって2位までの場合もある)倶楽部が関東大会へ駒を進めることができる。
出場選手は、Aクラス(55才以上)3名、Bクラス(年齢制限はないが学生、未成年を除く正会員)3名と決められている。現在は、競技規定が変わり、A,Bクラス各4名が出場し、それぞれ上位3名、計6名のスコアを合わせて倶楽部のトータルスコアにしている。
しかし、私が出場した年は「出場選手の打ったスコアすべてが倶楽部のスコアになる」規定だった。アソビが、ない。これはとんでもないことで、自分の失態が倶楽部の成績を決めてしまう。
(あの人さえ、あんなことにならなければ、けっこういいところ、いってたのに...)
何かあればそんなセリフが囁かれることは、必然である。
幸いにも、私の所属する倶楽部は、参加することに意義がある、というオリンピック精神の持ち主で、キャプテンも
「こういう大会なのでプレッシャーはあるでしょうけれど、思い切りプレーしてきてください。スコアは気にしないでいいですから」と、やさしい言葉で送り出してくれた。
アマチュアなのだから、スコア、結果は、時の運。倶楽部の1人として恥ずかしくないプレイを心がけよう。ガラにもなくそんなことを言い聞かせてみると、気持ちがずいぶんラクになった。
そして当日、各倶楽部の選手、応援団が見守る異様な雰囲気の中、自分の組のスタート時刻が迫ってきた。緊張しながらも、楽しみに待つ余裕もできていた。
そこへ、競技委員の声がかかった。
「では、これから名前を呼び上げますので、呼ばれた選手は、このテントの前に来てください。○○カントリー倶楽部、○○さん」
雪解けしていた緊張感が、目を覚まし、また固まりだした。他倶楽部の3人は平然とティショットを終えていく。
そして、私の番である。

(長くなってしまった。この項、つづく)

140ヤード、何番で打ちますか。

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緊張した場面でのティショット。打ち下ろし、打ち上げ、ドッグレッグ。どれがイヤで、どれが安心か。こんな気持ちのいい風景も、味わうどころではない、とは、もったいない。


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スキーは、視線の方向に滑ってしまう、という話を聞いた。初心者が人、樹木に衝突するのは、行ってはいけない場所を見てしまうからだという。OBゾーンが見えたら、要注意!である。

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EGG

人生歴50数年、ゴルフ歴20数年。野球少年からバスケットボール、そして草野球に燃えるも、結局はゴルフに執心する、ある意味典型的日本人。
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